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創業69年、飲食・ホテル・オフィスをはじめ多様な業種に家具を納入する業務用家具メーカーの株式会社アダルは、2022 年6 月6 日 (月)~12 日 (日)の間に、イタリア・ミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市「Milano Design Week 2022」に、日本の伝統素材である“い草”を使ったサスティナブルブランド《Look into Nature》を出展します。
プロダクト紹介
プロダクトデザイナーとして、新たにドイツを拠点とし、世界で活躍するデザイナーMichael Geldmacher(ミハエル・ゲルドメイカー)を迎え、ニューモデルとして4シリーズを発表します。
■Michael Geldmacher(ミハエル・ゲルドメイカー)とのコラボレーションの背景
「Milano Design Week 2019」における《Look into Nature》の展示に偶然足を運んで頂いた際にビジョンやい草の美しさに深く共感頂き、商品デザインをしたいと持ち込み提案をして頂いたことから始まります。コロナ禍のなかオンラインでの細かなやり取りを経て今回のニューモデルリリースを迎えることが出来ました。
SAKYU
悠久の歳月が生み出した、自然の山並みを感じる雄大なシルエットが印象的なシェーズロング。スタイリッシュなスチール脚と温かみのある木製脚の2種があります。
KAZE
NAGIと対になる、風になびく優しさを感じさせる【動】の動きを表現。曲線が特徴的なパーティション。
NAGI
KAZEと対になる【静】の佇まいが特徴的な形。日本の美意識にある水平垂直を基調としたパーティション。
KOZUE shelf / KOZUE mirror
小枝を想起させるウォールシェルフとミラー。有機的な形状が壁面に自然とのつながりを表現します。
ブランドコンセプト
【親和する風景 ~Harmonizing Landscape~】
人、物、空間が一つの風景となる
共に生きるということは、受け入れ合うことである
自然は人の一部ではなく、人は自然の一部であること
日本における物と空間の関わり方は、調和を重んじ、環境を引き立てるその関係性の構築に集約されています。四季を空間に取り入れる建築的な工夫や、素材の特性を活かしたライフサイクルの考え方は、自然と共存していくことの難しさや畏怖を伝えるためにできた、メッセージとしての日本の独特な文化の自然観です。
今一度、この自然観に着目し、環境との関わり合いの中で、自らの行動や所作も風景の一部となる物の在り方を、《Look into Nature》という言葉によせて設定しました。
■い草のカラートーンについて
今回のリブランディングにあたって、自然と調和する風景を作る家具の色相と質感を重視。あくまでも家具が環境を活かすための脇役になるように、い草のカラートーンを調節し、環境から抽出した自然の色味で環境と空間に馴染みやすい配色構成にしています。人と物と自然の心地良い関係性から、自然を注視する風景を作り出す提案をします。
■い草の編み方について
A – PATTERN:【編み】
【編み】の言葉通り、立体感のあるテクスチャーで、木材の配色に寄せ平面に立体的な奥行きを作るパターン。面としての利用が多いプロダクトに採用することで、深みのある表情は、奥行きを持った静謐さを引き出します。
B – PATTERN:【結び】
縄のような結った立体感が織りなす、艶やかな表情。単色織りの中に、力強いうねりと艶を特徴とする。縁と木部までを同色に仕上げることで、造形としてのシルエットを整え、空間における「地」となるエレメント。均一な表情がい草という素材感を引き立たせます。
湿度調整・空気浄化など様々な効能があるい草
内部繊維の密度が⾼く、リラックス効果はもちろん湿度調整、空気浄化、悪臭物質の吸着、防汚性、難燃性など、多くの優れた機能を持っています。従来、床や座布団など平面的に用いられてきた、い草の美しさをより引き出し、現代のライフスタイルに合うデザインをご提案しています。
■生産過程における環境負荷が低いサスティナブルな素材、い草
い草を1ha栽培すると、生育過程で約6.5トンの二酸化炭素を吸収(削減)します。これは4人家族が生活する時に排出するCO2のおよそ1年2か月分に相当します。い草家具の販売を通して、い草の栽培を増加させることで、CO2を削減(SDGs13)し、持続可能な生産消費形態(SDGs12)に貢献します。また、い草のニーズを増やすことで、い草農家の収入改善(SDGs8)にも導いていきます。