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ケルンメッセと日本オフィス家具協会は、5月29日から東京ビッグサイトで「オルガテック東京2024」を開催しました。「オルガテック」は、ドイツ・ケルンで70年の実績を持つオフィス空間や家具の国際展で、東京での開催は3回目となります。
今年度の同展示会には、3日間で前回より55%増の40,000人以上の来場者があり、展示面積は前回から30%拡大しました。国内外から初出展の78社を含む163社のトップブランドが出展しました。
今回は、「オルガテック」の中でも特におすすめの会社をピックアップしみていきましょう。
オルガテック東京とは
オルガテックとは、オフィスビルやファシリティビルのプランニング、インテリア、設備、マネージメントといったあらゆる分野をカバーする国際見本市です。初のサテライトイベント「オルガテック東京」は、アジアのマーケットを牽引する東京で2022年にスタートしました。
主催は、ケルンメッセ株式会社と一般社団法人日本オフィス家具協会です。ケルンメッセは、1924年に設立され、100年近い歴史を持つ展示会運営会社です。毎年、様々な業界向けに数多くの国際的な展示会や見本市を開催しており、その規模や影響力から世界中の企業やバイヤー、専門家が集まる重要なビジネスプラットフォームとなっています。
日本オフィス家具協会(JOIFA)は、オフィス家具の品質向上と市場の健全な発展を促進することを目的として設立された団体です。会員企業はオフィス家具の製造、販売、関連サービスを提供する企業で構成されており、業界全体の利益を図るために様々な活動を行っています。
オルガテックとは
オルガテックに出展するためには、公式ウェブサイトから出展申し込みを行う必要があります。申請プロセスとして、企業情報の登録や展示スペースの選択、申込書類の提出がある点も知っておきましょう。
また、開催の半年以上前から申込みができるため、早めの申請が大切です。料金の支払いやガイドブックへの広告掲載も可能であるため、宣伝効果を高めるためにも企業戦略の1つとして活用を検討しましょう。
オルガテックの出展費用は
選択するプランによって異なるものの、1平米で最低でも53,900円の費用が発生します。1平米の費用も選択するプランによって53,900から97,900円まで幅があります。具体的には次のような料金体系です。
- スペースのみ:広さは24平米。1平米の単価は53,900円。
- スタンダードパッケージ:広さは12から36平米まで選べる。1平米78,100円。
- プレミアムパッケージ:AからDまで幅があり、広さも12平米から36平米まで選べる。1平米97,900円。
たとえば、スペースだけ確保するプランでも24平米*53,000円で1,272,000円の費用が発生する点は知っておきましょう。費用のみでいえば、オルガテック東京では、スタンダードパッケージの12平米×71,000円の937,000円が最安値でした。
出展企業1:コクヨ
コクヨは、東京オルガテックでは、『さあ、つぎの「はたらく」へ。』をテーマに、「Any way」・「SAIBI」・「DAYS OFFICE」の3ブランドを展示しています。
たとえば、「SAIBI」のブースでは日本庭園を彷彿とさせる空間作りが徹底されていました。デスクの中心にアートや植物を設置したことで、木の温かみと香りを楽しめ、人の目線を遮れることから、ワークの質の向上が図れる空間になっています。
出展企業2:シラカワ/柿下木材
シラカワは2022年の開催からオルガテック東京に出展を重ねており、今回は柿下木材と共同出展で「ぬくもりオフィス計画」の展示を行いました。
オフィス家具の「Creative Lounge」を展開し、ダイニングやボートといったアイテムを働き方に合わせて変更できる多様性を示しました。
出展企業3:イトーキ
イトーキは、当社は今回「&ITOKI」をテーマに、以下6つのグローバルブランドを過去最大のブース面積にて展示しました。
- ITOKI
- Knoll
- STELLAR WORKS
- esPattio
- Poul Henningsen Furniture
- J1890
ITOKIブランドでは、プロダクトデザイナー柴田文江氏とのコラボレーションシリーズの新作プロトタイプ、多くのオフィスへの馴染みやすさを追及したクローズドブース「ADDCELL(アドセル)」最新モデルのプロトタイプなどを展示しました。
出展企業3:遠藤照明
遠藤照明は「オルガテック東京2024年」に「ENDO Forest~Syncaの広場~」をテーマとして出展しています。
光量と風を時間帯で切り替える自動制御のシステム『Smart LEDZ』、植物の育成に必要な照度・波長を照射できる『Synca』などを展示し、省エネと快適性を両立させるスマートオフィスを体現した展示内容でした。
出展企業4:内田洋行
内田洋行は「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」をテーマとして、5つのシーン別に空間とICT技術を展示しています。たとえば、個人ワークエリアでは、木の良さを感じさせる「日本の木でできた家具デスク」、長時間の使用でも疲れにくいワークチェア「Aptea」を組み合わせた心地よい空間を創り出していました。
加えて、ペアワークエリアでは、共同ワークによるアイディアの創出や効率性を高める空間作りが行われています。たとえば、木の特性を活かしたデスク・チェア「ELMAR」や動かすことで空間を作れる「Pullerカート」なども展示されていました。
出展企業5:弘益
弘益は自社製品であるSIEVE groupの新シリーズであるソファ2種類の発表やcolon sofaのセミオーダー品の展示を行っています。
たとえば、「square stair sofa」は四角い怪談をテーマにした全方向から座れるベンチ、曲面で構成されたユニットカウチソファなどを展示していました。
出展企業6:シンコー
シンコーは、リサイクルレザー「KYKLOS(キクロス)」やPVCレザー「SINCOL FURNISHING LEATHER」などを展示しました。環境に配慮し、産業廃棄物として処理される端材を活かした製品作りも行っており、リサイクルシステムも業界から注目をあびています。
とくに環境に注力したインテリア作りに注力している姿勢を「オルガテック東京2024」でも多くの来場者に示せたといえるでしょう。
まとめ
オルガテック東京2024は、様々な企業が出展しました。個性豊かなインテリアが多くの人の暮らしを豊かにしています。オルガテック東京2025は、どのような企業が出展するのでしょうか。今から楽しみです。