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ミッドセンチュリーモダンとは、アメリカの1950年代前後を意識した家具や内装、外観のことを指します。第二次世界大戦が終わり、アメリカが経済大国として成長していく頃に流行したインテリアやエクステリアがベースとなっているこのインテリアスタイル。
果たしてどんな特徴があるのでしょうか?
ポップで落ち着いたヴィンテージ空間が好きな人にぴったりな
ミッドセンチュリーモダンスタイル
ミッドセンチュリーモダンスタイルは、主に「1940〜1960年の都会的なデザイン」です。
ミッドセンチュリーの家具には、これまでにはなかったFRPやアルミニウムといった素材が使用されており、丸みのあるデザインが特徴でもあります。
ミッドセンチュリーモダンを理解するためにまずルーツをたどりましょう!
ミッドセンチュリーモダンのルーツ
第一次世界大戦後に「バウハウス」というドイツの美術学校にて、華美な装飾を排し、シンプルな機能美に重きを置いたモダンデザインがミッドセンチュリーモダンのルーツです。
そしてヒトラーの権力下から逃れたデザイナーたちにより、西欧を飛び出してアメリカへと渡り、世界的なモダンのトレンドへとつながりました。
アメリカに渡ったモダンの流れは、デザイナーたちの感性と、戦争による新素材や加工技術の革新が合わさり、一気に花開きミッドセンチュリーモダンスタイルが誕生しました。
ミッドセンチュリーモダンインテリアの特徴
ミッドセンチュリーの家具は、これまでにはなかったFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やアルミニウム、プライウッド(成型積層合板)といった素材が使用されており、丸みのあるデザインが特徴です。
20世紀半ばのインテリアは、木と金属で出来たシンプルな直線的なデザインがほとんどでした。
そのため、曲線を用いた近未来的な形状の家具やインテリアは、戦後の活気を取り戻すアメリカ国内で人気を集めました。
さらに、ビビッドカラーが使用されている点もミッドセンチュリーデザインの家具やインテリアの特徴です。
ミッドセンチュリーモダンな部屋の作り方
ミッドセンチュリーモダンな部屋を作るにはミッドセンチュリー時代の家具を使いモダンテイストを再現することを心がけましょう!
モダンテイストとは、洗練されたスタイリッシュな雰囲気です。
モダンスタイルを完成させるには、基本的に「モノトーン」など無彩色をチョイスします。
そこにアクセントカラーとして有彩色を1〜2色加えましょう。
モダンな部屋では、赤や青、黄色などがアクセントとしてよく取り入れられています。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナー
チャールズ&レイ・イームズ
チャールズ&レイ・イームズ夫妻は、アートと科学、デザインと建築、プロセスと製品、スタイルと機能を結合させる仕事を好みました。
「細部は単なる細部にとどまりません。それはプロダクトを構成する要素なのです」とチャールズは言いました。
そんな夫妻のデザインは、すっきりとして現代的で、遊び心と機能性を備え、洗練されていてシンプルで美しい。それが昔も今も「イームズ」らしさなのです。
そんな夫妻のデザインした家具は「イームズチェア」「ラウンジチェア」「シェルチェア」などが挙げられます。
ハリー・ベルトイア
ハリー・ベルトイアは、多大なる才能に恵まれたアーティストでした。
Knollの歴史家ブライアン・ルッツはかつて「ベルトイアの絵画は彼の彫刻よりも優れていた。そして彼の彫刻は彼の家具よりも優れていた。そして彼の家具は本当に素晴らしいものでした。」と言っています。
そんな彼がデザインした家具は「サイドチェア」「ハイバックチェア」「ダイヤモンドチェア」などが挙げられます。
アルネ・ヤコブセン
アルネ・ヤコブセンがデザインするインテリアの特徴は、オーガニックとも言えるシンプルなフォルムと機能美の調和。そのバランスを求め、詳細に至るまで妥協することなく自らのビジョンを追求しています。
そんな彼がデザインした家具は「セブンチェア」「アリンコチェア」「スワンチェア」などが挙げられます!
おわりに
ミッドセンチュリーモダンのインテリアは、個性的なデザインの作品が多いです。あなたの部屋をより個性的にそして明るくビビットしたいという人におすすめインテリアスタイルです!