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2022.12.27 TUE

あれ、このインテリアって誰がデザインしたっけ?そんな時に必見!有名なインテリアデザイナーが手がけたインテリアを紹介!

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セブンチェアやシェルチェア。世の中には有名デザイナーが手がけたインテリアがたくさんあります!
インテリアに携わる人だとこの2つの椅子は常識ですよね。

しかし、世の中には星の数ほど有名なデザイナーがいて名作と呼ばれる椅子がたくさんあります。
形は知っているけど名前が出でこない・・・そんな経験はありませんか?

そこで今回はインテリアの有名デザイナーが手がけた作品を一覧形式で紹介します。
常日頃からインテリアが好きで休みの日にも椅子を見に1時間かけて上野に行く私が解説!
是非、ご覧ください。

日本の有名なインテリアデザイナーを紹介

ここでは日本の有名インテリアデザイナーについて紹介します。

ジャパニーズモダンと呼ばれるデザインの礎を作った剣持 勇

剣持 勇(けんもちいさむ)(1912年 – 1971年)とは日本を代表するインテリアデザイナーで、第二次世界大戦後に柳宗理(やなぎそうり)らと共にジャパニーズモダンと呼ばれるデザインの礎(いしずえ)を創ったと言われる人物です。

日本のモダンデザインを世界レベルへ上げるため、他国から良い点を取り入れつつ、日本特有のデザインや素材を活かした「ものづくり」との融合を図りました。

剣持 勇が手がけた代表作を紹介

団地など住居スペースが広くない場所に向け設計された スツール「No.202」

当時、高度経済成長期に突入して、団地などの集合住宅が立ち並びはじめた日本の居住スペースは決して広くはありませんでした。
そんな時代背景に開発されたスツールです。

居住スペースが狭い都市生活向けの家具として設計され、省スペース化を実現するため「かなり狭い範囲でのスタッキング」が可能になっています。

シンプルな美しさと機能性を兼ね備えています。デザインの主役である美しい曲線は曲木の技法によるもの。
日本唯一の曲木専門工房「秋田木工」の職人によって作り続けられています。

「ホテルニュージャパン」のラウンジ用にデザインされたラタンチェア

日本で初めてニューヨークMoMA美術館に永久収蔵された剣持勇の代表作。

ホテルニュージャパンのラウンジに使われていたラウンジチェアです。

世界中の人が集まるホテルラウンジという場にふさわしい、日本の特徴を明確に伝えるデザインは剣持勇が手掛けました。

藤素材を巧みに操り、美しいプロポーションに仕上がっています。
ため息がこぼれるほどの完璧なフォルムは、椅子の形を研究し尽くした剣持勇ならではのもの。

独自の美学と感性が強く反映された作品がたくさん!倉俣 史朗

倉俣史朗は、1934年生まれ・東京都出身のインテリアデザイナーで、海外で活躍する日本人デザイナーの先駆者となりました。

三愛宣伝課、松屋インテリアデザイン室を経て、商業空間デザインや家具デザインを学びます。
1965年、「クラマタデザイン事務所」を設立し、横尾忠則氏、三宅一生氏など、多くのデザイナーとのコラボで一躍有名になりました。

倉俣さん独自の美学と感性が強く反映された作品は、「高いアート性を備える」と評価を受けています。

1991年、56歳という若さで急逝されましたが、現在でも、業種を超えたデザイナーたちに多大な影響を与え続けています。

倉俣 史朗の代表作を紹介

それまで家具に使われることのなかった素材を採用!
How High the Moon / ハウ ハイ ザ ムーン

20世紀のデザイン史で欠くことのできない椅子で、世界の主要な美術館の収蔵品になっています。

素材は、建設現場などで用いられることの多いエキスパンド・メタル。

それまで家具に使われることのなかった素材で、倉俣さんらしい「軽やかさ」や「儚さ」が表現されています。

金属の先端と先端を溶接で繋いで、伝統的なアームチェアの形に仕上げるには職人の高い技術が必要。
観賞用の作品ではなく、椅子として「座る」ことができるのも倉俣さんが意図したところです。

白い布をふんわりとかぶせたかのような、軽やかなイメージが特徴
フロアランプ K-シリーズ M / オバQ

倉俣史朗による現代アートのようなあかり、白い布をふんわりとかぶせたかのような、軽やかなイメージのセード。

そこから流れ出す優しい光は、見る者をリラックスさせる不思議な魅力を持っています。

一枚一枚が手作りのセードは洗練された自然なフォルムを生み、空間を個性的に演出します。

ふつうでありながら使いやすいデザインが特徴!深澤直人

出典:良品計画

深澤直人さんのデザインするインテリアの特徴は「ふつう」であり細やかな所にユーザーの気配りがあるということです。

「すべての人が持っている共通項を探すと、人間が生きていく真理や真実に行き着く。それに気づけたら、人はこういうときにはこうするよなと確信が持てる」とインタビューで語っています。

誰もが思い描く木の椅子の定番を目指した AOYAMA

AOYAMA DINING TABLE
出典:ACTUS

誰もが思い描く木の椅子の定番を目指し、日本の木工技術の粋を集めて作られました。

椅子を正面から見た際に美しくするために、脚には縦にライン状の木目が出る柾目(まさめ)を採用。

テーブル天板には直線の部分がなく、絶妙なカーブを描いています。150~200cmまで10cm単位でのオーダーが可能ですが、それらは単純な幅の大小ではなく、どの大きさでも最も美しく見えるカーブにデザインされている。シンプルですっきりとした印象を与えるブランドです。

あのAppleが食堂の椅子に採用 HIROSHIMA

IMAGE
出典:マルニ木工

シャープな輪郭はそのやわらかな造形をより際立たせ、見る角度によって表情が変わる美しいシルエットが生まれるチェア。

なだらかな曲面や脚へつながる接合部は、継ぎ目が目立たないように合わせられ、丹念な手仕事によって仕上げられています。

アメリカのApple本社にも採用された日本を代表するチェアです。

深澤直人さんのインテリアについては下記記事に特集しています。是非、ご覧ください。

海外の有名なインテリアデザイナーを紹介

ここでは海外の有名デザイナーを紹介します。

Charles & Ray Eames(チャールズ & レイ・イームズ)

チャールズ・イームズ(1907~1978年)とレイ・イームズ(1912~1988年)夫妻は、20世紀のデザインに最も影響を及ぼしたデザイナーです。

イームズ夫妻がデザインした代表的なチェアには、成型合板や成型プラスチックなど、人の身体にフィットする曲線があらかじめ「成型」されたシェルを使用しています。

駅や公民館でよく見かけるチェア!シェルチェア

1950年に発売された「シェルチェア」は、1948年のニューヨーク近代美術館(MoMA)が主催した「ローコスト家具デザイン国際コンペ」のためにデザインされたものでした。

コンテストに出品した初期のシェルチェアは、金属をベースとしたシェルの表面を合成ゴムでコーティングしたもので、コストが掛かるために、コンテストでは2位を受賞しました。製品として成立させるためには素材の見直しが必要となったのです。

そんな中イームズ夫妻が目を付けたのが、「ガラス繊維強化ポリエステル樹脂(GFRP)」でした。

この素材には、有機的な成型、生産上のコスト効率、丈夫さと耐久性、そして軽量で扱いやすいという特性がありました。
当時家具への使用は一般的ではなかったGFRPを使用して作られたこのイームズシェルチェアは、世界で初めて大量生産されたプラスチックチェアとなり、発売からわずか1年で有名となり、世界で愛されるチェアとなりました。

人間の体の形に快適にフィットすることを極めた椅子
イームズ ラウンジチェア&オットマン セット ウォールナット 

Eames(イームズ)のラウンジチェアとオットマンは、イギリスのクラブチェアに触発されて、成形合板で現代的にした作品です。

Ray Eames(レイ・イームズ)によると「快適でデザインらしくなく」、さらにゆったりとしたシルエットになっています。

人間の体の形に快適にフィットすることを極めた椅子。
素材である型押し合板の研究にイームズがかけた時間と情熱、そして彼の豊富な経験によって誕生しました。

オリジナルのメーカー、ハーマン・ミラー社によって50年近くも製造され続けているラウンジチェアは、今ではモダン・デザインの象徴とも言われています。

芸術的な照明の数々名作を生み出したPoul Henningsen (ポールヘニングセン)

20世紀のデンマーク文化に多大な影響を与えた偉大な人物の一人。

へニングセンの才能はルイスポールセン社と出会ってさらに開花し、そのコラボレーションは1925年に始まり亡くなるまでの40年以上続きました。
ルイスポールセン社の基礎を築いた照明デザインのパイオニアで近代照明の父とも呼ばれています。

生涯においてルイスポールセン社と共に数百種類のランプをデザインし、今も時代を超えて世界で愛されている芸術的な照明の数々名作を生み出しました。

へニングセンの光に関する考察を元に生まれた、20世紀を代表するプロダクト
PH5 Pendant

絶えず白熱電球の形状やサイズを変える電球メーカーへの挑戦として、ポール・ヘニングセンは1958年にPH 5を開発しました。
それは、ペンダントのメインシェードのサイズ(直径50 cm)にちなんで命名されました。

光のスペクトルのうち、目の感度が最も低くなる赤色と青色の光を補完し、目の感度が最も高いスペクトル中央の黄色から緑にかけての光を抑えるため、赤と青の小さなシェードを加えグレアフリーな優しい光を表現しています。

Arne Jacobsen (アルネ・ヤコブセン)

デンマークの建築家。建物から家具、照明や食器類にいたるまでのデザインを手がけたモダン様式の代表的な人物の一人です。

機能主義をポリシーとした作品には余計な装飾をせず、使い手を第一に考えた名作家具作品を多く世に多く残してます。

代表作となった有名なアントチェア、セブンチェアは没後も人気が衰えることはなく数多く製造され、多くのファンに愛用され続けています。

シンプルで飽きのこない究極的なデザインが特徴的!セブンチェア

プライウッドによる背と座の3次元一体成形の成功によって生まれたアントチェアから3年後の1955年に背の部分は大きく広がり、より耐久性に優れ、洗練されたフォルムを持つセブンチェアが発表されました。

時代も超越したその魅力のひとつは、シンプルで飽きのこない究極的なデザインにあると言えるでしょう。
ミニマルで軽快、シャープだけれど柔らかい、成形合板の流れるような曲線美。
360度どこから見ても非の打ち所のない美しさは、いつの時代でも多くの人々を魅了します

有名なインテリアデザイナーを知り自分のデザインに活かそう

有名なインテリアデザイナーがどんなインテリアをデザインしているのかを紹介しました。
有名なインテリアデザイナーにはそれぞれ得意な素材やデザインの信念があります。
デザイン一つをとってもそこには大きな個性が出ます。

その個性をうまく組み合わせ自分の部屋を自分のこだわりが詰まった空間にデザインしてみてはいかがでしょうか?

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