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ギャッベという絨毯を知っていますか?ギャッぺはペルシャ絨毯の一種です。イランの遊牧民によって織られているギャッベは値段が20万など高価格帯なものが多いです。果たしてギャッベはなんでこんな高いのでしょうか?
ギャッベとは?
保温性、吸湿性に優れていますので、一年中快適に
イラン南部に広がるザクロス山脈周辺で遊牧生活を送る遊牧民・カシュカイ族の織る手織り絨毯の「ギャベ。」
小さい頃からギャッベの上で育ち、結婚の折には3枚のギャッベを織り上げ嫁入りをします。
寒暖の差が激しい地域で暮らす遊牧民の暮らしに適応した優れた機能性があり、使われているウールは保温性、吸湿性に優れていますので、一年中快適に使うことができます。
こんなにたくさんギャべの魅了!
敏感肌や、アレルギーのある方にオススメ!
ギャッベは、自然の草木から抽出した染料で染める、草木染で、羊毛(ウール)を染めています。
材料が100%オーガニックなため、科学染料や、揮発性有機化合物等は、一切使われていません。
敏感肌や、アレルギーのある方にオススメで、
お子様にとっても安心安全な絨毯です。
一世代で使い終わることなく、親から子、孫の代まで受け継ぐことができます!
ギャッベは通常土足で使われる絨毯です。手で紡ぎ、撚った糸でさらに手織りされ、膨大な時間と手間をかけるので、かなりの耐久性を持っております。
一世代で使い終わることなく、親から子、孫の代まで受け継ぐことができます。
そして、使う程に柔らかく、気持ちよく成長して、家族のような掛け替えのない一枚になることでしょう。
一年を通して快適に!
昼夜の温度差が30℃にもなる厳しい自然環境で育つ遊牧の羊毛(ウール)は、毛足が長くコシがあり、しっかりと脂分を蓄えています。
また、たっぷりと空気を含む羊毛は、冬はポカポカとあたたかく、夏はサラッと快適です。
ギャべの図柄(絵柄、文様)に込められた意味
『健康』『長寿』『命』をあらわす生命の木
神様にいる天空に大きく茂っていく様子から『命』を表すモチーフです。
天国に登る階段とも言われています。また高い木は地上に伸びた高さと同じ長さだけ地下に根を張るので、丈夫で倒れない『家内安全』の意味も持ちます。
ギャッベの模様の中でも一番多く登場する縁起の良い図柄です。
『財産』『子孫繁栄』『家庭円満』を表す羊・鹿・ヤギ
遊牧民の衣・食・住全てを支えてくれる大切な財産を表現しています。
羊の毛でギャッベを織り生活している彼らにとって欠かすことのできない大切な存在です。
豊かな暮らしをもたらしてくれる羊への感謝の気持ちを表現しているとも言われています。
『神様からの使者』『幸運の女神』を表す鳥
イランの奥深い山の中に生息し街中では生きることができない神聖な鳥。 高い空を自由に飛び神様からの使いの鳥として織り込まれています。
『子孫繁栄』『子沢山』を表すザクロ
ザクロは実が沢山なることから子宝に恵まれ、一族が反映するという意味のある吉祥文様(模様)です。
『 魔除け』をあらわすオオカミの肉球
遊牧民の財産である羊がオオカミに食べられてしまうことがあるため、オオカミの肉球を織り込み、魔除けを表現しています。
遊牧民にとっては悪い印象のあるオオカミですが、そんな悪役を絨毯に織ることで、これ以上悪いことが起こらないという意味があります。
『財産』『富や成功の象徴』を表すラクダ
遊牧民はラクダにテントや身の回りの生活道具を載せて移動します。
新たな土地で豊かな生活をもたらすことから「成功」のモチーフとされ、良い方向へむかうことへの願いを表現しています。
『 子孫繁栄』『子の健やかな成長』を表す人
人は子供がモチーフになっていて、「子孫繁栄」「多産」「わが子への愛情」「子供の健やかな成長」という願いが込められています。
「水の流れ」で『感謝』を表すジグザグ模樣
生活に欠かすことのできない水への感謝の気持ちが織り込まれています。 縦のジグザクは川を、横のジグザグは湖を表すとも言われています。
『大切なもの』『窓から幸せが入ってきますように』という意味の「井戸」「窓」を表す四角
四角は「井戸」を意味し遊牧生活にとって欠かせない『大切なもの』を表現しています。
また「窓」という意味もあり幸せを呼び込む入り口として「窓から幸せが入ってきますように」という願いが込められています
『力強い』『逞しさ』『知恵・勇気』を表すライオン
ライオンは「深い知恵や富」「力にめぐられるよう」と願うモチーフです。
かつては権力の象徴として部族の長が座る場所にライオンギャッベが敷かれていたと言われています。
ギャべの手入れ方法
ギャッベはウール自体に脂分を含んでおり、汚れが付きにくく目が詰んでいる為、奥までゴミが入りにくくゴミ離れも良いです。日常のお手入れは掃除機をサっとかけるだけで充分です。
ギャッベは上質な羊毛を使用しているため、動物特有のにおいは少ないですが、湿気の多くなる季節、梅雨時などはにおいを感じることもあります。その際は晴れた日に陰干しをしたり、大きなサイズは室内で半分ずつめくるなどして湿気を発散させ、お部屋の換気を十分に行ってください。