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毎週、金曜日更新!
誰でもお洒落な部屋を作れる、「部屋づくりのコツ」!
今回は、「奇数の法則」や「コントラストの法則」「質感や手触りでどう部屋の印象が変わるのか」について解説します!
奇数の法則
インテリアスタイリングは、安定したバランスが命ですが、飾りつける際は、まったく別の法則が登場します!
それが、奇数の法則です。
「奇数」は、人間の興味を惹きます。
脳は、なんでもペアにしたがるクセがあり、うまくペアが作れないと混乱するので逆に印象に残るという説。
また、例えば、三個アイテムをセットした際、自然に真ん中のアイテムが中心になり、注目を引きやすくなるという説など様々な説があります。
「奇数」は、インリアコーディネートの中で、非常に一般的なアプローチです!
この法則は、写真や建築にも広く使われていて、家具の配置からアイテムのグルーピングにまで適応されており「3の法則」と呼ばれています。
アイテムを集めて並べる際は、偶数を避け「3、5、7」と奇数で集めましょう!
「コントラスト」と「並列配置」
スタイリングが成功するコツは、「コントラスト」にあると言われています。
コントラストが欠けると、部屋がありきたりで、平坦に感じられます。
コントラスト効果は、スタイリングに躍動感を出すための最高のテクニックです。
すでにあるものに、逆の要素をいくつか加えると効果があります。
アプローチ方法の一例を紹介します。
それは、あえて横に並べて置くというアプローチです。
対照的なアイテムや家具やテーマを2つ横に並べることで、違いが強調され、目を引きます。
艶ありと艶消しのような正反対のフィニッシュ(表面仕上げ)を並べたり、同じ部屋に素朴なインテリアやモダンなインテリアを並べたりして、理想の部屋を作りましょう。
インテリアで使えるコントラストの例
インテリアで使えるコントラストの例は、以下の通りです。
- 硬いー柔らかい
- 直線ー曲線
- 角ばったー丸みを帯びた
- 暗いー明るい
- ごわごわーしなやか
- 艶消しー艶あり
- 大きいー小さい
- ぎゅっと詰まっているー透けている
- 無印ー柄
- あたたかいー冷たい
- 背が高いー背が低い
- ギラギラーなめらか
正反対のスタイルで作るバランス
異なる素材やフィニッシュを組み合わせるだけでなく、真逆のインテリアスタイルを並べてコントラストを出すことができます。
家のタイプや個性に合うものだけを選ばずに、意図的に真逆のスタイルを取り入れることで、お互いを際立たせる事ができます。
アンティークの戸棚にモダンなアームチェアを並べれば、新しい家具を2つ並べるよりも、まったく違った形でそれぞれの個性が引き出されます。
二個並べるというテクニックは、木製のレリーフをふんだんに施された19世紀末の邸宅をタイトに引き締めたり、天然の魅力に欠ける角ばった新築の家に温かみを与えてくれます。
異なる時代のスタイルを混ぜるコツ
異なる時代のスタイルを混ぜるコツは、色や素材など、共通点を見つけることです。
丸テーブルの周りに、ばらばらの椅子を十脚置くときも、全部黒で揃えたり、同じ樹種で揃えたりするほうがまとまりが生まれます。
人間が、一番はっきり認識するのは、明るさと暗さの違いだと言われています。
もし、あなたが壁を暗い色に塗り直すとき気をつけてください。
照明のスイッチプレート、コンセントカバーや壁付けのラジエーターヒーターが白いままだと、暗い色の壁のコントラストで急に目立つようになります。
質感と手触り
色と形が部屋の印象を左右にするのは誰でも知っていますが、意外と気づかないのが、フィニッシュや素材も同じくらい全体の印象に寄与していることです。
部屋が同じような色のトーンやグラデーションになるのは避けても、アイテムの表面素材がいたる所で同じで、そのままになっていることがよくあります。
MDF[木質繊維を原料とする板]やパーティクルボードの家具が爆発的に増えました。
値段も手頃で手に入りやすく、誰でもインテリアアイテムを揃えられるようになったのは素晴らしいことです。
ただ、その一方で、モダンな家の多くがフラットで硬い印象になっています。
部屋に活気がないと感じる要因の一つとして、表面材の多様性の無さが挙げられます。
必ず異なるタイプの素材や質感を持つ表面を取り入れるようにしてください。
ざらざらしたもの、柔らかいもの、ふわふわ、ツヤツヤ、ざらざら、織ったもの、編んだもの古びた趣のあるもの、ラスティックなものなど単調で冷たいアイテムを、自然な表面素材で包むとお洒落な部屋を作ることができます。
質感には、2種類があります。
手で感じる質感(物理的な質感)
表面が平らでは無く、目を閉じていてもそれを感じることができます。
毛がカールしたシープスキンのラグを撫でた時、毛足の長い柔らかなラグの上を裸足で歩いた時の感覚を思い出せますか?
神経科学デザイナーのイサベル・シェーヴァルによれば、人間が手触りいい素材を好むのには生理学的な理由があるそうです。
柔らかいブランケットをまとったり、肌触りの良いシーツに包まれるとオキシトシンが刺激され、心が落ち着きます。
目で感じる質感(光学的な質感)
目だけで体感できる質感があります。
凹凸のある表面を写した写真は、実際には完全にフラットでも、目の錯覚で凹凸があるように見えます。
部屋の光も、目から入る質感に影響を与えています。
表面に凹凸があるものは、光の当たり方でさまざまな影ができます。
それによって、いくつも違った「手触りの質感」が生まれ、部屋に命を吹き込みます。
一日の日光や照明の変化で、部屋が姿を変えてくのです!
ザラザラで凹凸のある表面
ザラザラで凹凸のある表面の特徴は以下の通りです。
- 光をあまり反射しなので、実際よりも色が暗く見えます。
- この質感の面が多いと部屋に柔らかみと温かさが生まれます。
- 粗い表面は、ラスティック(素朴)な印象です。
フラットで艶のある表面
フラットで艶のある表面は以下の通りです。
- 光を反射するので、実際より色が明るく見える
- 艶のある面が多いと、部屋が硬く冷たく感じられる
- 艶のある面は、モダンな印象
インテリアの質感の例
質感でコントラストを作る上で、部屋がフラットで途方に暮れている方は、以下のアイテムを足してみてはいかがでしょうか?
部屋にコントラストをつけたい場合のアイテム追加一例
・込み入った素材のラグ(例えば毛足の長いもの)
・シープスキン
・リネンのように自然なしわのある素材のカーテン
・ふわふわの柔らかいブランケット
・織り物や洗いざらしのリネンといった自然な素材
・ガラスの花瓶
・木目がわかるような無塗装の家具や雑貨
粗い質感の大きなラグは、同じ素材の小さなクッションよりも、ずっと強い印象を与えます。
表面の大きさ一つで、その質感の印象の度合いが変わります!
今回は、ここまでです!
私たちは、「部屋づくりのコツ」というコンテンツで、勘に頼らない法則に基づいたインテリアスタイリングについて紹介しています。
他の法則を知りたい方は、こちらからご覧ください。